会　長　　望　月　　博

【略歴】

中京商(現:中京大中京高)出身。2年時甲子園春夏連覇。

大学4年春に首位打者、一塁手のベストナインを獲得。

1972年日本石油(現:ENEOS)へ入社。遊撃手として日本産業対抗(現:日本選手権)優勝に貢献、社会人ベストナインに選出される。

5年間プレーした後、コーチ、助監督、監督、野球部副部長を歴任。

【ご挨拶】

　早稲田大学野球部は安部磯雄先生により1901(明治34)年に創部されました。安部先生の言葉である「知識は学問から、人格はスポーツから」を掲げ、2026(令和8)年には創部125周年を迎えます。歴史を振り返れば、1905(明治38)年日露戦争の最中にもかかわらず、日本野球チームとして初めて米国遠征を挙行。戦術、練習方法、グラブ、バット、スパイクなどを持ち帰り、他校への指導など普及に努め、日本の野球界に革命をもたらしました。この遠征が行われなかったら、日本の野球の発展はあと何年遅れていたか分からなかったと賞賛されました。

　東京六大学野球連盟発足(1925)から、最後の早慶戦(1943)、戦後のリーグ復興・天皇杯の下賜(1946)、早慶六連戦(1960)、1902(明治35)年に開設された戸塚球場(安部球場)から1987(昭和62)年の東伏見への移転。近年では、2002(平成14)年からは、野村徹監督のもと、和田毅、鳥谷敬、青木宣親らを中心に部史上初のリーグ戦4連覇。2005(平成17)年には應武篤良監督就任、同年春、翌2006(平成18)年秋季優勝。2007(平成19)年には斎藤佑樹ら多数の甲子園組が入部し、リーグ戦、第56回全日本大学野球選手権大会でも優勝、大学創立125周年に華を添えました。　 

　現在も、安部先生の「単なるスポーツマンではなく、人間として立派な社会の指導者になるために学生時代から広い視野に立ち見識を備えよ」を心に刻み、「野球部愛」「練習常善」「部員親和」「品位尊重」「質素剛健」「他人迷惑無用」を伝統の教えとし、神宮での勝利のみならず、人間形成、文武両道の達成を部の目的として、更なる精進をしてまいりたいと考えております。